2017.2.27 再生の風景【過去ログ】
4年前の今日、the cabsというバンドが死にました。
あまりにも呆気なく、静かに、汚く、綺麗に。
彼らの曲を初めて聴いたのはたったの5日前で、
その時はこんなにも心をなくすとは思っていなくて、あーいいバンドだなーってただ思ってた。
でも、深く知れば知るほど知ってしまった自分を呪うくらいには彼らは偉大で、
曲を聴けば聴くほど、この世界には私以外誰もいないんじゃないかっていう虚無感と不思議な懐かしさを感じて目の前が蒼くなっていった。
彼らが解散しているという事実を受け止めきるには私は未熟すぎたんだと思う。
何度も何度も言ってるけど、私は彼らに出会って「生きててよかった」って心から思えた。
「今までの人生でしてきた数々の選択は何一つ間違っていなかったし、正しかった、これからも正しく生きて」って、私が生きてる意味を全部包み込んで受け止めてくれた気がして、私の居場所はここにもあるし、ここにいていいんだって思った。
いつだってcabsのつくる世界には2人しかいなくて、2人きりで、守ってくれる相手がいて、主人公になれて、良いことも悪いことも、すべてが魔法で。
これからもずっとずっと私の人生に寄り添ってくれる気しかしないんだよ。
新しいアルバムを待つこともライブにわくわくすることも裏切られることも絶対にないことは決定されてるけど、私の世界を変えてみせたのは紛れも無い事実だよ。
どうか、どうか、気づいて、わたしにはあなたが生きているというだけで十分なのを、生きてさえいれば、どうか
「再生の風景は、それを許すよ」