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\じゃじゃ〜ん/
まずはこちらをご覧ください
これはわたしがとあるサイトで受けてみた診断サイトの結果です
こういう系の話ね、あーね、と思った人はすぐに閉じてね、自衛は大事
かなり前から自分の正体のことをずっと考えていて、最近やっと近いものを見つけ、自分なりに調べたり理解したりしたので一旦今の時点での記録を残しておこうかなと思って書きます
正解ではないし、どこまでいっても私はわたしなので、書いたところで何かが変わるわけではないんですが
ここまで読んでも興味あるよ!という素敵な人たちはぜひ最後までお付き合いください!
アロマンティックという言葉を最初に知ったのはもう結構前で、でもそのときは「へ〜そんな人もいるのか、てかそんなことに名前がついてて自認している人も世の中にはいるのか、どちらかといえばこれに自分は近いかもな」くらいにしか思ってなくて
ある日、たぶんとある恋愛映画を見た帰りかな、いつも感想を軽く書いてメモしてるんだけど、なんか全然言葉が出てこなくて、内容がわかんなくて、何回思い返しても「???」ってなって、人の感想を読んでもなにもわからなかった
その映画自体は雰囲気が良くて好きだったからなんか悔しくて、その夜くらいに
「恋愛とは」「恋愛 わからない」「恋愛 意味」みたいなことを検索した、思春期の中学生か?
出てきたのは色々な恋愛の相談や、好きな人ができましたどうしましょう、みたいな記事が多くて、そうじゃないんだよな〜みたいなときに
「恋愛感情を持たない アロマンティック」
という記事を見つけた
おぉぉ?だいぶ当たってない?って感じ、若干まだ戸惑ってる、文字だけじゃ実感は湧かなかった
大豆田とわ子と3人の元夫 というドラマがあった
めっちゃ面白くて好きで見てたんだけど、特に惹かれたのはかごめちゃんというキャラクターで
彼女は主人公の親友なんだけどだいたい主人公の家に居て、一緒に料理したりくだらんこと喋ったり、それ以外は1人でいて恋人もおらず、その佇まいがとにかく好きだった、とある回でかごめちゃんにいい感じの男性が現れてデートの約束をするんだけど、それをかごめちゃんはドタキャンした
なんで待ち合わせに行かなかったの?と聞くと「ん〜、いい人なんだよ、話も趣味も合うし、いい人なんだけどね」って答えてた
なんか泣きそうになった、わかる、めっちゃわかる、そういうの
あとでツイッターでかごめちゃんと検索すると、彼女はかなりアロマンティック的な行動で〜みたいなのを見つけて、これか!こういうことか!と結構色々納得がいって
それから必死に色んな記事を読んだり当事者のブログを読んだりする日々が続いた
アロマンティックがなんなのか簡単にいうと、恋愛感情を持たない人のこと
ア が英語のAで 無い という意味
ロマンティックは恋愛指向のこと
ちなみにこの後出てくるセクシャルは性的指向のこと
アロマンティックは恋愛というもの"自体"が感情的に理解できない
今思いついたたとえで言うと、「日本語で難しいクイズを出されて答えがわからない」というより「もはやアラビア語でクイズを出されてる」に近い
わかります...?この例え、よくないかな
高校の頃あたりから恋愛の話になると急についていけなくなることが増えて、でもそれは自分に経験がないだけだと思ってたし別に焦りもなかった
みんなも「いつかいい人が現れるよ〜〜ヘラヘラ〜」くらいな感じだったし
周りの友達にどんどん恋人ができてきて、焦った、自分にはあまりにも恋愛をする機会がなさすぎて、実は女性が好きなんじゃないかしらとかも考えた時期、でもどうやらそうではないな、という結論に至って終わった
高校卒業してすぐの頃、男の友達に家においでって言われて、あいよ、って感じで行ったんだけど、なんかお酒が置いてあって、なんか急に体持ち上げられてベッドに投げられて、理解が追いつかないうちに勝手にキスをされて、かなり拒んだのでセックスはしなかったけど
怒りとかじゃなくて、なんで家に呼ばれて行っただけでこうなるんだ.......?ってずっと考えていて
今それを人に話すと、家に行く時点でOKサインだとか合意になるのは仕方ない、そういうもんだと言われてやっと気づいた、逆に下心なしでいれる方がすごいよって感じだった、そういうもんらしい、1ミリもそんなことは考えてなかったし、かなりショックだった
みたいな経験があります実はね
この流れで性的指向の話もするけど、アロマンティックという言葉にだいたいセットになってるのが「アセクシャル」で
最初これを性欲がない人のことだと認識していて、わたしめっちゃ性欲あるしAVめっちゃ見るしそれは無いわ、と思ってたんだけど、調べるにつれて「性欲を他者に抱かない」みたいな説明があって
他者に、と言われるとそうかもしれないと思い始めた
自分はかなりの面食い、ただしストライクゾーンは異常に広い、で見た目にまずこだわるんだけど、アロマンティックという言葉をまだ知らず自分を通常だと思い込んでいた頃に"この人、いいな"と思えた男性は、決まってわたし以上にたくさんの知識を持っていて受け答えが完璧で頭の良い方で、これは診断結果の中にあったサピオロマンティック(サピオセクシャル)に繋がってくるのだが、そういう人に対して性的欲求を抱いたことがあるかというと、びっくりするほど、無い
キスしたい、触れたい、その他諸々、目の前にいる人に対して俗にいうムラムラするみたいなのは一度もないなということに気付いた
そういえば中学生の頃に読んでたBL漫画も、恋愛シーンどうでもいいてかわかんねーけどどちらかといえば男性器に興味があるから2倍でラッキ〜〜くらいにしか思ってなかった気がする
女が女を好きとか男が男を好きとか、まずその好きがわかんないから性別なんて興味がないし、人を好きになれるだけいいでしょという感じ、昔からゲイバー行ってみたいわ〜とかいう親の発言理解できんかった、ただのバーに変わりないやんと思ってました
自分の性的対象は男性ですが、他人の性別には興味がないです
さっき出たサピオロマンティック・セクシャルは相手の知性に恋愛的・性的に惹かれるというもので、そんなの大体の人がそうだろ!とも思うけど実際何も考えてないかわいいだけの人を好きになれる人もいれば、語彙力の有無をタイプの基準にしてない人だっている、わたしはそれが一切考えられないし、頭の回転の速さや自分にないカリスマ性を持つ人にだけ惹かれる
ここからは簡単めに診断結果に書かれてるものをさらっと紹介していきたい、全て当たっているので
まずデミセクシャル、本当に親しい間柄の人にしか性的な魅力を感じない
これは自分に言い換えると、ワンナイトの関係が考えられない、という感じ、本当にSFの世界にしか思えない
実は高校卒業後にマッチングアプリに登録してみたことがあって、それはとにかく最初いかに趣味(当時はバンド)の好みが合うかどうかで色んな男性とメッセージのやり取りをして、パーソナルなことではなく音楽の話をたくさんしてる時がめっちゃ楽しかった
実際会うことになったのは2人で、どちらもお互い行く予定が被ったライブの終演後に会うことを決めた
どうも〜って目の前にした瞬間、あ、これからわたしはこの人と"恋愛"をしなきゃダメなのか、と思ってしまって、別に写真と顔が違ったとか悪い人だったわけでは2人ともなかったのに、1人とはそのまま一緒に電車に乗って普通に帰り、もう1人はサイゼリアでご飯だけ食べてそそくさと帰ってきた
今思うとよくすんなり帰してくれたな〜と思う、マッチングアプリというものがどういうものか、まったくピンときてなかったし、そういう行為に及ぶかもという可能性すら考えてなかった、話しても信じてもらえないんだけど本当にそう思ってたの......
だからその後すぐマッチングアプリは合わないなと思って消しました
初対面で距離が近くなるとかありえないし、相手には自分の全てを知ってほしいし相手の全てを知りたいタイプなので、わたしはデミセクシャルです
でもここで悲しいお知らせ、リスセクシャル、これは自分が性的な目で見られると「なんで?」ってなって拒否ってしまうやつ
簡単にいうと蛙化現象なんかな〜
でも一般的にはこれ、相手に対して嫌悪感が出たりするんだけど、わたしの場合は理解できない、受け入れられないに近い
自分のことは大大大大大好きだけど、他人から性的対象として見られるような人だとは本気で思っていないので、どれだけ好きと人に言われたとしても一生かけて理解することはできないと思う、だから人と恋愛関係を築けない
と思ったら救いのお知らせ、フィクトセクシャル!実在しないキャラクターに恋をしたり性的感情を抱いたりする!!
あまりにも中二病すぎる、助けてくれ
でもこれはまじで、ガチ恋とかではなく、一部当たっちゃったりしていて
二次元に性欲抱くことは最近全くないけど、映画やドラマのキャラ、俳優、バンドマン、などなど
画面の中の人であれば本気で性欲を抱くことができる、できます
実在しない上に自分と関わる可能性がゼロ、向こうから恋愛関係を求められたりすることも絶対にない、その条件が整うのはフィクションの世界だけだから
相手の脳内、情報、視覚に自分がいる時点で、認識される時点でわたしは受け入れることができないので、今日も画面上の推しをたくさん摂取する、それだけでみんなが思っている以上に幸せになれるしいちばん良い
自分に推しが多いのは、推しという言葉が自分にとって便利すぎるからです、好きというとやっぱ恋愛感情的なものが含まれてるイメージだから、そうじゃないけど死ぬほど好き!ってときに推しって言葉は使い勝手が良すぎる、身近な友達にあなたが好きですというと気まずくなるけど推しですというとニュアンスわかってもらえる気がする
推しが生活を豊かにするのではなく、推しが生活の軸になっています
いまNHKで「恋せぬふたり」というドラマが放送してる、アロマンティックの男女2人が恋愛感情なしの同居生活をするというもの
主人公があまりにも自分と一緒で泣きながら笑ってしまった、恋バナについていけない、家にDVD見にきなよ!と言われて男性の家に行ったら襲われる(本人はポカーンとしている)、恋愛しない人なんてこの世にいないもんね〜と言われて苦笑いする、全部のシーンが自分と重なっていった
中でも引くくらい解像度高かったシーン、友達とルームシェアの準備をしていた主人公がその友達に「元カレとヨリを戻した、だからルームシェアできなくなった」と伝えられて
「おめでとう、でいいんだよね?」と返したとこ
全く同じ言葉を何度も言ったことがある
好きな人がいて、その人と一緒にいれること、それがどれだけ素晴らしいことか、感情的には分からなくても知識としてはわかる、でも元カレとヨリを戻して幸せになるパターン、映画でもドラマでも見たことないな?ってなって迷った挙句出る言葉が「おめでとう、でいいんだよね」
このシーンでこのドラマへの信頼度が上がり毎週楽しんでいる
唯一主人公と自分で違う点は、1人が好きかそうじゃないか、そして家族に理解があるかどうか
主人公は1人が好きなわけじゃないからパートナーがいないと寂しく感じるらしい
わたしは強がりでもなんでもなく1人でいることが好きだし、1人でできることの方が友達と一緒の時よりも多いと感じるから恋人という存在が必要不可欠では全くない(でも寂しい時もそれなりにあるからいつも遊んでくれる友達、ありがとうな)
で、家族、このドラマでは家族からの理解が得られず苦しむ様子がうつってた
うちはというと、わたし実は恋愛感情がない人らしいんだよね、と言った時「へ〜、で?」くらいの感じだった
生まれた時から、本当に一度も「彼氏ができたら」「結婚したら」「孫ができたら」その類の話題を出されたことがないし、わたしがいないところでも親同士で話になったことさえもないらしい
わたしが楽しければ、幸せならそれでじゅうぶん、それ以外どうでもいい、らしい、最高すぎるんだよなウチのペアレンツ、感謝
将来のことを考えると、やっぱ結婚って言葉が世間一般には出てくるらしい
この世に生まれてから一度も結婚したいと思ったことがなく、そこでも周りとのズレを感じたけど、大人は結婚すると便利なことが結構あるっぽい
わたしはいつか犬か猫かマイクロブタが飼いたいから、誰か理解のある人と一緒に住んでお世話がしたいと思ってる、それで思い浮かぶのは女性なんだよな〜男性とは一緒に住むとか絶対できない
誰かパートナーになってくれる人ができたらあらゆる制度を使うと思う
いちばん理想に近いのはそれかな
ありがたいことに友達から恋愛相談をしてもらえることが多くて、結局わたしからしたら性別や立場抜きで人としてどう思うかで答えるので新鮮な答えが聞けるらしい、人との関係性は大事にしたいし、自分の中にもあるから、恋愛がわからないからと放棄したくないし、自分なりにちゃんと考えてるってことだけはわかってほしい
とりあえず診断結果について詳しくは書けたかなと思います
まとめに入るぞ
恋愛を知りません、したことないし、セックスもしたことないので知りません
アロマンティックは「モテないことの言い訳だ」という記事も見つけました、3日くらい寝込んだことあります、いつかいい人が現れるよって色んな人に言われ続けて挙げ句の果てに自力で辿りついた結論が「言い訳」
でもまあ自分は明らかにかわいいし最高の女なので立ち直りましたが
このセクシャリティを持つ人は、あくまで出来ることは「自認」であって、証拠がないのが辛いとこではある、いやかなり辛い
でも佐伯ポインティが「セクシャリティは流動性があるもので性自認も性的指向も変わることがあるしそれが当たり前なんだって」って言ってたから大丈夫です!!!!!
恋愛がわからない、ということがわからない、って人が普通だと思う、全然理解できなくて大丈夫です
ただ、この世の全ての人が恋愛感情を持っていて、ドキドキしたり悩んだりすることが当たり前では実はないってこと、知ってもらえたらすごい嬉しいし、周りにサバサバしてる友達がいたら、別にその子はサバサバしたくてしてるわけじゃないかもって可能性もあるって考えてみてほしいかもです
前に自分は恋愛したことなくて〜って話したら「だいぶサバサバしてるっすね!」と言われて、わたしはこんなにもピュアピュアプリティで超愛が深くて普通の人間だが??と思ったことがあるので......
人が人を好きになること、素晴らしいと思う
この人とずっと一緒にいたいと思えること、尊いことだと思う
わたしはその気持ちに共感することは出来ないけど、共鳴して共有することはできるはず
失恋した子の話を聞いたあと、家に帰って泣いたことがある、今でもはっきりその日のこと覚えてる、理解はできないけどどうか幸せになってほしいと、わたしの分の幸せ全部その子にあげてくれと神様に頼んだことがある、自分以外全員幸せになれと今でもたまに本気で願うときがある
わたしは恋愛ができなくて男女の差がないだけで、人という存在を死ぬほど愛してるので、これからもわたしなりにたくさんの人に好きを伝えていきたいです
「人たらしだよね」と言われたことがあって辛い時期もあったけど、それはみんなを平等に愛せてるということだとも思うから
誰にでも好きと言える特権を持てたので
返さなくていいから受け取ってほしい
あと、アロマンティックという言葉を見つけたからといって、こうであるべきだ!ってがんじがらめになるのは良くないと思ってて、今の世の中便利でこうやって自分の生きづらさに名前がついて、それに安心できることもいっぱいあるけど、だからと言ってずっとそのままでいなきゃいけないわけじゃないと思う、明日には彼氏ができてるかもしれないしまさかの彼女ができてるかもしれない、それも自分だし、アロマンティックだからダメだ.......とかはやめたい、名前で人は分けられるけど、人は1人ずつ全員違うから
カミングアウトすることが正解でもないです
わたしは言ったほうが楽になるなって感じたから書いてみただけで
これからもわたしは恋愛映画をSFとして見て、ラブソングをぼーっと聞いて、恋愛というものに少しの憧れを持ちながら幸せに暮らしてゆきます
ℒℴѵℯ..............
5/29 追記
人との関係に対して思うことはここに書いてあることが全てなんだけど、じゃあ自分自身は?と改めて考え始めた時に、自分が女性だということを"事実として認めている"というだけで、気持ちとしては"どちらにもなりたいし、どちらにもなりたくない"部分が大きいことに気づいた
女性であることを認めたくないというと、じゃあ男性になりたいのか?となるかもしれないけど、その2択しかないのがつまらないという感じ
フリルの付いた服を着るのも、カジュアルなハーフパンツを履くのも、男性・女性どちらかになりたいから選んでるという訳では昔から無かった
その時に着たいものを、性別的価値観で決めていると思われたくないし思いたくない
自分の性別を聞かれたとき、はっきりと女性だと答えるし、違和感もない、だからクィアではないと思う、でも"女性になろう"としたくはない
レディーファーストだからと譲られたり、女の子だからと女性的扱いをされたり、当たり前のように「じゃあ彼氏が〜」とかで話を進められたりすると正直すごく戸惑うけど、嫌だ!と思ったところで仕方がないから「ありがとな〜」と、女性であることを手段として利用している感覚が大きい、諦めに近い
なんでこんな事を考え始めたのか思い出したのでそれも書いてみます
東京でバイトを始めて、毎日色んな初めましてがあってすごく楽しいし、基本誰とでも神経をすり減らす事なくお話ができるのだけど、少し年上の女性(20代後半とか)のグループで、結婚や家庭、職場においての女性らしさだとかの話をされていると急になにも言えなくなってしまって下を向くことが多くなったこと
カップルで来たお客さんの彼女が彼氏に向けるとろけた笑顔や甘えを見ると拒否反応してしまうこと
おそらく、自分にないものを持っているという憧れも少しはあって、あとは"本当に分からない"から寄り添えないのかな
接客に私情を持ち込みたくないし、お客さんにとっては関係のないことだからしっかりお話したいのだけど、どうしてもうまくいかない、頑張りたい
この感覚に正解を出すつもりはないです、メモのような追記でした