音楽の神様(いい感じのときにやってくる)

 

彼らの存在を初めて身近に認識したのは、去年の年末サカナクションのライブに行った時、ボーカルの山口一郎さんがMCでふと話し始めたことから

 

「さっきさ、演奏中、俺誰かにずっとギターのネック支えて持ってもらってたんだよね」

「前にも一回リハーサル中に知らない声が聞こえたことあったんだけど、話してなかったっけ?」

 

淡々と、でもどこか嬉しそうに不思議な出来事を話す山口さんにわたしは惹かれていて、でも大半の人の空気は引いていた、普通に怖いよ!って周りの人も呟いてたし

 

さらには、目が明く藍色という曲で最後の1音を弾いた山口さんが手を高く上へと伸ばし、ピックを落とすという演出があり、その際に耳元で「さんはい、」と声が聞こえたそうで

 

「なんかいるのかな、盛り上げてくれたんだよね」

 

なんとも言えない空気になったとき、わたしはその存在の虜になった

 

元々わたしは幽霊とかおばけとかは苦手で、ホラー映画や怪談が好きだからこそ心霊スポットの類には行かないし、触れていいものではないと思っていた

 

ただ、怖い、というよりかは、確かにいる、ということを認めていたから

 

「ア・ゴースト・ストーリー」という映画がある

簡単に言うと地縛霊のお話なんだけど、わたしはその映画が生涯ベストの1本であり、今の自分の思想のひとつになっている

この映画に出会ってから、この世界のデカすぎる歴史や、続いてゆくものへの理解がかなり深まり、同時に自分の抱いている不安や、この世とは違うものたちのことをたくさん考えるようになった

作品としてはかなり退屈で静かなものなので人におすすめできず、見た人に感想を聞いてもポジティブなものが返ってきたことがないので、もし気になってどうしようもなく時間があいたらぜひ見てほしいのだけど

 

https://video.unext.jp/title/SID0044126?utm_source=com.apple.UIKit.activity.CopyToPasteboard&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns&rid=PM020459443

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とにかくこの映画に出会って、地縛霊、場所に存在するもの、人からは見えず、見られず、極力関わらず生活を続けているもの、に漠然とした憧れを抱くようになった

 

友達になりたいとか見たいとか怖い思いをしたいとかは一切なくて、でもいるという事実を間接的に知れたら嬉しいなという感じ

書いてて思ったけど文字に表現するのすごく難しいな

 

そんな彼らに、ついこの前直接出会うことができた

 

SADFRANKのライブに行った、NOT WONKというバンドの加藤さんがやっているソロプロジェクトで、大阪でのライブは初だった

久しぶりに加藤さんの歌声が聴ける機会に心が踊り、チケットを見ると整理番号が1番で軽くガッツポーズをした

いちばん前、いちばん真ん中で音を浴びた

たくさんの機械を足で踏んだり手でいじったり、吹いた口笛が左右のスピーカーから交互に聴こえてきたり、ライブだから当たり前なんだけど、特に"この空間、この時間でしか出会えない音“がたくさんして、

あまりの良さに椅子から浮きそうになっていたとき、加藤さんも同じく、最高潮にいたのだと思う、ギターを弾きながらも右手を天に向かって伸ばしていた

 

その瞬間、わたしは誰かに肩を2回ポンポンと丁寧に叩かれた

すぐに振り向いたけど、誰もこちらを見ておらずステージを見上げていた

なんだったんだろうと思いまた前を向き直すと、加藤さんがマイクを通さず、言った

「今日なんかいるな、ここ」

その瞬間、彼らの存在を脳がはっきり認識した

いる!と小さく呟いてしまったような気がする

わたしは今までにないような感覚と壮大な音の中で、文字通り夢のような時間を過ごしていた

なんかいた上に触られてしまった!

 

不思議と怖いとは全く思わず、なんだか自信だけがついてしまい、終演後加藤さんにライブで感じたことや今までどれだけ救われてきたかを直接お話した

 

普段はライブに行って演者さんとお話できる機会があっても、時間をとらせてしまうのが申し訳ないと思ったり、どれだけ好きかを拙い言葉で伝えても支離滅裂になって終わってしまうので「お疲れ様でした、最高でした、また来ます」くらいしか伝えず、あとは持ち帰ってツイッターにだらだらと書いて満足させている

でもその日はなんだか話さなきゃダメだと思って全部言えた、やっぱり支離滅裂だったし、泣くのを我慢して声もかなり震えてたけど、ちゃんと聞いてくれて受け取ってくれた

全部彼らのおかげだった

 

あの肩ポンポンは彼らではなく、偶然後ろの人の上着や荷物が当たっただとか、可能性を考えてはみたけど、全着席だったし間隔も空いてたからな、呼ばれたとしてもその後振り返って誰も何も言わないのおかしいよな、とか、やっぱりどうしても信じたい自分と、真実はどうであれわたしの行動が変えられた事実だけが残っていて、素晴らしい体験をしたなと思った

 

彼ら、かわいらしく言うと、音楽の神様、ただし、とってもいい音楽が鳴っていてあらゆる条件が整ったときのみ現れる

いま思うと、今日はほんとによかったな〜と思うライブでは演者さんがどこかをじっと見ていたり、なにかに助けられたり、手を伸ばしていたりすることが共通して多いことに気づく

 

また彼らに会えますように

 

 

 

 

 

おまけ:最近すごく好きなお話を読んだのでシェアハピします、これも読んでてすごく心が震えた

https://blog.goo.ne.jp/iine_piroshiki/e/1db24ee08d36c301aae60dd2a8f67436

 

 

きえたあかりのなかで

 

 

2019年12月、U2の来日公演のチケットを無事2日間分ゲットし、父、母、わたしの3人でさいたまスーパーアリーナに行くことが決まっていた。

滋賀という都会でも田舎でもないような場所に住んでいるので、せっかく埼玉まで行くのにすぐに帰るのは嫌で、近い日程に北海道苫小牧でNOT WONKの主催イベント"Your Name"が行われることをチェックしていたわたしは両親に「ついでにもうちょい北行ってから帰ってきていい?」と尋ねてみた。すると2人は「ついでにみんなで美味しいもん食べにいっちゃうか、ついていくわ」とまさかの提案。「俺NOT WONKのも行くわ。」父まさかの提案2。

と、こんな感じで家族旅行の延長が決まったわけだけど、わたしはめちゃめちゃ燃えていた。

U2なんてお腹の中にいる頃から聴かされていたし、もはや子守唄だった。そんな英才教育の結果小学校の卒業文集に"しょうらいのゆめはアブリルラビーンになることです"とギターを抱えて書いてしまうほどの子どもになり、母もだけど主に父の聴く音楽だけが全てだったわたしは自分の力で新しい音楽に出会うことになった。そして出会ったNOT WONK、いちばんかっこいいと胸を張っていえるそんな彼らのライブに一緒に行ける。ダーツの旅ならぬルーツの旅だ。

札幌までの飛行機のチケットを取り、札幌と苫小牧のホテルも見つけた。

U2のライブは最高だった。父はステージを見た瞬間にもう号泣していた。面白くて写真を撮った。わたしは熱狂しながらも「子守唄のおじさんだ〜」と思っていた。

札幌へ向かい、たくさんご飯を食べた。全部がうまいし安いし寒い。ギラギラとひかるデカい看板が眩しかった。

苫小牧に着くと煙突が見えた。もくもくと煙が絶えず伸びていて、空が青くて、とにかく寒かった。

NOT WONKのボーカルの加藤さんはおすすめの居酒屋やお店をたくさん教えてくれた。焼きスパゲティを食べているとお店のおばちゃんが「今日は若い子がたくさん来るけど、なにかイベント?」と聞いてきた。いまから日本中でいちばんやばい伝説が始まろうとしています、なんて言えるはずはなく、でもこの場所に同じ想いの人が色んなとこから集まってるんだな〜と実感した。わたしはいま苫小牧にいる。

 

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名前を呼び、名前を呼ばれる。なにも特別なことではない。ただその空間が愛おしかった。

ライブの最後、渋谷クアトロでワンマンをしますと発表があった。この後物販でその時のチケット代を払うとYour Nameで使ったチケットにスタンプが押され、それが未来また使えるようになるという仕組みだった。場所が東京だということはその時のわたしにとってなんの問題でもなかった。その場で横にいた父に「行きます」と宣言し、チケット代を払い、スタンプを押してもらった。アップデートされたそのチケットを眺めながら外に出ると雪が降っていた。濡れないようにカバンにしまい、凍った雪で転びながらホテルの部屋に戻った。そこからの記憶があまりない。目が冴えて眠れなかった。まだ今日を終わらせたくなかった。

 

それが最後の家族旅行だった。

 

なんだか世界が暗くなり、なんだか外に出れなくなった。大袈裟に言っているわけではなく3日に一度はライブの予定が書き込まれていたスケジュール帳の文字がどんどんと消されていき、中止の文字を書き加えるようになった。なにもすることがなくなり、なにかをする理由もなくなった。

音楽を聴くことも、音楽と同じくらい好きな映画を観ることもできず、抜け殻になった。音楽は万能薬だと思っていたがその薬が喉を通らないんじゃ意味がない。

すぐに終わるだろうと希望を持つことでなんとかしのいでいたが、ある朝起きたらアベさんが犬を抱っこしてお茶飲んでた。もうなにもかもがなくなった。かすかに持っていた、持たなきゃいけなかった希望も全部。

気づけば1日が終わり、気づけば1週間が終わっている。久しぶりに死んでもいいかと思ったりした。なにより嫌だったのは、こんな思いをしてる人が自分だけじゃないことだった。自分だけであってほしかった。

あっという間に渋谷クアトロワンマンが予定されていた5月2日になった。わたしは東京にいないし、ライブもない。

あの時、チケットを手にしたあの時にタイムスリップしてこの状況を伝えたとして信じる人がいただろうか。絶対にまた使えるようにするから待っててと言ってくれたからまたチケットを引き出しにしまった。そのまたはいつ来るんだろう。

そんな中、とあるインスタライブが始まった。

画面にはNOT WONKの3人が、屋上で、空の下で集まって爆音を出してる姿。あの煙突が見えた。

音がいいわけでも映像が綺麗なわけでもない。でも確かにいまこの瞬間苫小牧で音が鳴っている。変わらずに。空って繋がってんな〜とめちゃイタいことを思って気づけば外に出ていた。音が聴こえるかもしれないと思った。たぶんあの雲はあの煙突からでた煙、イタ発言には変わりないけどほんとに心からそう思えた。

 

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それからもNOT WONKにやっぱり救われていた。ライブの配信が決まりすぐにチケットを買った。なんと郵送で送られてきた。配信ライブなのに。書かれているQRコードを読み込むとページに飛べる仕様だった。家に直接届くそれだけでも嬉しかったのに手書きのメッセージも書かれてあった。確かにわたしに向けての言葉。体調を気遣い、また会う日までお元気でと約束した。ひとつずつ指でなぞって噛み締めた。だから好きなんだ。

その配信ライブは、少し前に有観客で行った対バンライブを編集して後日配信という形だった。その時わたしは実際ライブに行くという選択肢を選べなかったからとてもありがたかった。

音も映像も綺麗、会場の熱気や興奮が画面越しに伝わってくる。ただ、ただなんか足りなかった。

音量を最大にしてみても、やっぱりダメだった。

理由はもちろんすぐにわかる。パジャマでソファに寝転び、このステージを片手に収めてしまっているからだ。すぐに再生を止めてしまうことも外で煙草を吸いながら見ることだってできてしまう。悔しい。

ライブに実際行くことがなくなると、記憶が薄れるどころか、もっともっと膨らんでくる。眩しくてうるさくてヒリヒリしてにおい立つほどに濃く。まさに五感がライブを求めていた。

そんな中での配信ライブは正直とてもつらかった。

全身で音と光を浴びたい。我慢はもうとっくに限界を超えていた。

 

NOT WONKの新しいアルバムが発売された。

発売前日にフラゲできたのだけど、Amazonタワレコから1枚ずつ届いたので混乱した。わたしはなぜか2枚買ってしまっていたらしい。

予約が開始されたその瞬間と、後日それを忘れて普通に予約した分。衝動と冷静。封を開けていない方はいつか大切な人ができた時にあげようと思う。プロポーズです。

最初にサブスクでイヤホンで聴くのだけは嫌だった。絶対に家のちょっと良いスピーカーで爆音で聴こうと決めていた。とにかく早く聴きたくて夜勤明けで疲れた体のまま再生ボタンを押した。ヤバい、これいまの体調で聴いたら倒されてしまう。1曲目の終わりでそう思いすぐ再生を止めてまずは寝た。1曲聴いただけで心臓の鼓動が速くなってしまった。

このアルバムのヤバさは発売からしばらく経った今でもうまく言葉に表すことができない。聴け。

 

https://music.apple.com/jp/album/dimen/1547425058

 

英語の歌詞は全部が理解できてるわけじゃないけど、全ての曲が口ずさめるようになった頃、やっぱり次の衝動に苦しめられる。この曲たちをライブで聴きたい。それまでは死ねない。

そんな時に大阪でのNOT WONKのライブが決まった。

もちろんすぐにチケットを取ったけど、やはり心配もあった。心から楽しめるだろうかと。ライブ前に楽しみ以外の感情が邪魔してくることが寂しかった。

結果当日はもちろん直行直帰、ライブハウスの対策もしっかりされていて不安は少し減った。

目の前で鳴っている音がなにも隔てることなくわたしに届く。汗もつばも飛んでこないし体のどこかが人に触れていることもない。でも楽しかった。この笑顔がマスク越しでも彼らにちゃんと届いているだろうか、そんなことを思った。

終演後少しだけNOT WONKの3人とお話することができた。髪型も変わってるしマスクもしてるしきっと誰かわからないだろうなと思って名前を言おうとした瞬間、目が合った彼らは「ららちゃん」と呼んでくれたのだ。少しびっくりして「はい!ららです!」と答えた。泣くのを堪えるのに必死で図々しくも持っていた彼らのグッズのトートバッグにサインをお願いした。「お父さん元気?今日は?」っていつも聞いてくれる。父も家を出る前に「3人によろしく言うといて」と言ってくる。なんだか可笑しくて尊くて笑ってしまった。ありがとう。

その頃はすでに去年予定されていたクアトロワンマンの延期が同じ日付の5月2日に決まっていた。「5/2のライブ、まだ行けるか分かんないんですけど、楽しみにしています」と伝えた。気持ち的には行く100パーだったけど「行きます!」とは言えなかった。何が起こるかわからないが当たり前になってしまっていたし。「そうだよね、無理しないでね〜」と答えてくれた。久しぶりの大きな音に耳がキーンと鳴っている。イヤホンはせずに家に帰った。

 

5月2日まであと少し。夜行バスはギリギリまで取れずにいた。だって何が起こるか分からないから。

3度目の緊急事態宣言が出るらしい。もちろん5月2日も期間に入っている。

無責任に見放される人たちやお店、ニュースを見ているとご飯もなんだか味がしなかった。たくさんの人が闘っている。自分自身のために。

 

NOT WONKのライブは開催されるのだろうか。色んなライブの中止のお知らせがたくさん目に飛び込んでくる中で正解がわからなかった。

もし予定通りの開催が決まったら、わたしは喜べるかな、中止になったら、悲しめるかな。

ずっとそれだけを考えている時間が続き、それと同時に彼らもいま何をすべきなのか自分以上に考えてくれていることも知っていた。わたしには国より彼らを信じることしかできなかった。

 

そしてついに、5月2日は予定通りライブが開催されることが発表された。

なんだか自分でも理解できないほど涙が溢れて止まらなかった。ライブがある。行けるんだ。

感じていたもやもやは全て無駄だった。考える必要もなかった。わたしはライブにぜっっっっっっったいに行きたかった。

中止になったら、いっそ楽かなとも思っていた。でも開催の文字を見たわたしは、よっぽど安心していた。いまのわたしに必要だったのは中止の文字なんかじゃなかった。

でも同時に、遠方から向かうことはバンドにとって迷惑になってしまうのではないかと新たな不安が生まれた。はたしてわたしは行っていい人なのだろうか。

そんな時に、彼らからメールが届いた。

 

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わたしは忘れていた。彼らがファンに対して、そして「ひとり」に対して想ってくれている愛を。

きっと莫大な数のやり取りをファン1人ひとりにしているはずなのに、コピペなんて使っていない。これがどれほど大変でもの凄いことか。そのもの凄いことを当たり前にしてしまっている彼ら。信じていて本当によかった。

 

実家で家族と一緒に暮らしているから、ライブに行くことはわたし1人のリスクや問題ではなかった。

家族に開催が決まったこと、行くということを伝えた。もちろんたくさん心配をしてくれたし、無責任に「大丈夫だから!」なんて言えないけど、でも分かっていてくれた。いまこの状況でライブが行われることと、お客さんを呼ぶことの責任を、家族も信じてくれていた。

父は「じゃあ3人によろしくな」と言っていた。

 

 

5月2日、きっとわたしは名前を呼ばれ、消えた街のあかりの分の照明を浴び、未来の音を聴くだろう。

終演後、暗い街を歩き、ご飯を食べることもできないまま夜行バスに乗り込む。空腹は彼らの想いで満たされ感じることはないはずだ。

 

NOT WONKのことを考えるといつもデカイことしか言えなくなる。それは彼らにもらった愛の大きさそのものなんだと思う。

 

開催を決めてくれてありがとう。はやく5月2日になりますように。

 

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https://kompass.cinra.net/article/202103-notwonk_kswmn

 

4/29 22:40追記

公演の延期が発表された。あと10分で夜行バスに乗り込むため家を出るところだった。

加藤さんも今日の朝、飛行機に乗る直前に有観客でのライブ開催ができないと連絡を受けたとのツイートを見た。おんなじじゃないけどおんなじ状況だ。連絡を受けた彼らの気持ちを考えるだけでつらくて悔しくてたまらなくなる。

誰も悪くない、悪口が言える相手がどこかにはっきりといてくれた方が楽だ。

次の日程が無事決まった日、二度の延期を耐えたこのチケットは、暗い場所にいた時間が長かった分光り輝くと思う。その日が今から楽しみだ。

 

8/25

軽く人生が変わるほどのいい飲み会をしました

22歳、30歳、42歳、あたし

年上じゃないと聞けない話とかアドバイスとか、わたしを全肯定した上でわたしのためだけに話してくれたその全部の言葉飲み込んで、今やってること中途半端にしないで続けたい

こうやって文章を書けること、素晴らしいこと

ゼロから発信ができる自分を諦めたくない

 

彼氏ってどやったらできるんすかね(笑)なんていうぽろっと溢れた愚痴のようなものから始まり、気づいたら感情がダラダラと流れ出した

人に悩み相談とか苦手すぎて、下手なんだけど、わたしから言う前に汲み取って、さらに答えまでくれて

感謝しかないしずっと大切にしたいと思った、こんな若造にしっかり向かい合って同じ立場で、でも人生の先輩だって重みもあって、

「親に逃げるな」「病める人はすごい」

似たもの同士が集まると心地いいだけじゃなくって、鏡なんだなと

 

まずは部屋の掃除から始めます

自分を知りました

 

HSS型HSPっていうのがあるみたいです。障害ではなくて、人の性質、ジャンル的なやつ。

人一倍敏感だったり慎重なのに自分から色々行動したりアクティブだったりするんですって。

 

これだけ聞いてもよく分からんと思うけど、実際にHSS型HSPの方の言葉を聞いてたら、なんかめっちゃ楽になった。

 

調べていて自分に完璧に当てはまるものを下に書いていこうと思います。これは自分の気持ちを整理するためなので読んでいてわかりにくいこともあるかもですが、私にこんな一面があるって少し思ってくれると有り難いです。

 

 

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https://note.com/response/n/n440e44585e27

 

・昔からどちらかというと人の先頭に立つリーダー気質、まとめ役をする事が多い。ただしその分疲れる。

・スイッチが入ると新しい情報を受け取りまくる。でも急にスイッチが切れてなにもできない、聴けない、観れなくなる。どんなに好きなことや物でも。

・熱しやすく冷めやすい。良く言い換えると習得がはやい。物事の本質を見極めるのが早い。ただある程度ラインを超えると急に興味がなくなる。

・当日その時間にならないと自分の気持ちがわからないから全日準備が苦手(明日着る服を決めるなど)

・人見知りだが他人からは人見知りだと思われない。他人から見た自分と自分から見た自分に違いがある。

・程よく適当に、ができない。

・ストイックな怠け者

・思慮深いのにツメが甘い

・好奇心旺盛な腰重

・大胆なビビり

・苦手な人多めの人間好き

・社交的な人見知り

・大雑把な神経質

・素直な頑固

・行動的な慎重派

・飽き性で凝り性

・空気読めない気配り屋

・改革しつつ順応する

・ムードメーカーで物静か

・チャレンジ大好きで打たれ弱い

・人に囲まれる孤独感

・相手や周りがどう思ってるか異常に気にしてしまうので、人数問わず会話で発言したくてもいろいろ考えすぎてタイミングを逃す。かと言って会話の中心になると話題や発言のタイミングをミスって空気が読めない人になる。そしてすぐにみんながつまらなくなっているんじゃないかと早々にバトンタッチ。結局笑顔で黙ってる人になりがち。

・繊細で美しい音も好き。

だけど、激しい音を爆音で浴びるのも好き。

・他人から見ると多方面に知識があるように思われる。しかしそれは自分にとって何かの根拠に基づいた憶測でしかないことが多い。でもその知識は高確率で本に書いてあることばかり。恐らく、物事の本質を見抜くことが得意。

・やりたい事がありすぎる。だけどやる気の振り幅も激しい。睡眠も欠かせない。自分が自分に追いついてない。

・一人で何かしてる時自分の世界に入る。心の中では自分との会話で忙しい。でも外から見た人には黙々と淡々と作業してるよねと言われる。

・外交的でテンションが高いのに小さな発言にくよくよ悩む。

・自虐ネタで笑いをとってもいじられすぎると傷つく。

・パーティーなど企画はするのに2時間で帰りたくなる。

・切り替え下手なのに慌てん坊

・思い切ったことをする割にはくよくよする。

・集中力があるのになかなか取り組まない。

・あらゆることに興味を持つ。

・人に決めつけられるのが大嫌い。

・自分のひらめきの素晴らしさに感動する。

・した事がないことをしたいのに警戒心が強い。

・自己肯定感が低いがどこか自信がある。

・自己否定感が大きい。

・審美眼、洞察力を自己評価にも使うため自分に厳しくなりすぎる。

・集中力はあるのにいつも複数のことを同時進行してしまいやりかけのまま終わりが見えなくてとっ散らかる。

(HSPに近い点)

・人が怒られているとどうしようもなく落ち込む。

・悩み相談を受けてアドバイスする事は上手いがその人の気持ちを背負い込んでしんどくなる。

・悲しい映画、悲しいニュース(全部ではない、自分の気持ちに当てはまるもの)を見ると動けなくなる、やる気がなくなる、起き上がれない。

・人の視線や気持ちばかり考える。

・メールの返信でさえも送信するのに時間がかかる。SNSなどの匿名上でもそう。

 

これに加え視線恐怖症もあるかもしれない、と思います。

https://youtu.be/ql4-kN6exrM

 

 

 

 

以上、自分に当てはまりすぎて頭痛くなりました。まじドンピシャ。

 

自分がどの性質を持ってるとか、正直関係ないと思う、自分は自分だけだし、70億分の1だし。

でもやっぱ人間だから自分に近い人を見つけたり、そんな世界を見つけると安心できるし、かなり生きやすくなりました。

 

この性質を持つ人は全人口の6%らしい、100人に6人、めちゃレアキャラじゃん。

 

これを武器にしようとは思わない。HSS型HSPからしょうがないよねって逃げようとは思ってない。でも悪いところばっか見て落ち込んだりはやめてみようかなと思います。

 

 

 

「ゲームさんぽ」って知ってますか?

 

最近ハマってずっと見てるんですけど、例えば不動産屋さんと一緒にマインクラフトやったり、警察と一緒に龍が如くやったり、弁護士と一緒にグラセフやったりするゲーム実況シリーズなんですけど

めっっっっっっちゃおもしろい

 

https://youtu.be/3uiBLa6_uuc

(これ見てもらえればだいたい雰囲気わかるかも)

 

ジャンル問わず知識のある人の話を聞くのが私はすごい好きで、勉強ができるできないとかではない頭の良さというか、話してて楽しいじゃないですか

最近バイト先の飲み会でも、24歳29歳30歳の人といちばん話とか笑いのツボが合ったし、とにかく人生経験豊富な人の話を聞くことが大好きなんですよ

 

それでハマったゲームさんぽ、中でも面白かったのが

精神科医とプレイする悪夢モチーフのホラーゲーム実況

https://youtu.be/oKlhgGcVTRE

 

これがまあおもしろくて

 

私はもう一回人生最初からやり直すなら精神科医になりたいなと思ってるくらい人の心に興味があって、それをゲーム実況っていう自分でもとっつきやすいテーマでやってくれてて

 

この時出てくる名越先生(結構有名だよね)のお話がとてもおもしろかったんですよ

 

https://youtu.be/FcHJ3mG-ao4

 

鬱だった方が先生に"漠然と1日1日の不満足感が消えない"という悩みを相談していて

自分は鬱だとか思って言ってるわけじゃないけど、たぶんこういうのはみんなも抱えてるんじゃないかなあ

 

その答えが"1日単位で簡単に達成しやすい目標を作っていく"って感じのもので、

今日は3人と目を合わせて話す、とか、大きな数ではなくクリアできるものを作る

これはかなりいいなと思って、これから実践していこうと思った

 

今日の目標は"11時までに起きる"だった

 

16時に起きた

 

あれれ〜、、、、

 

 

コロナの影響でバイトもできず、というかやろうと思えばできるんだろうけどね掛け持ちとか、やろうとしないだけなんだよね甘えて

もっと動かないとなあと思う、急に大きなことはできないから、ちょっとのことから

 

朝起きるくらいがんばろうな自分、、

 

でもロングスリーパーからしょうがないよな、、

 

言い訳考えるのだけはうまいよなあ

 

こうなると落ちるとこまで落ちる自分が目に見えてるからどうにかしないと

 

だめだ〜

 

 

ザ・スランバーズ

3/3(火)

今日が雛祭りだと知ったのはついさっきのこと。

 

ザ・スランバーズというバンドに誘われ"若者が避けるべきライブハウス"に行ってきました。

 

スランバーズのライブを観るのは2回目、前よりも会場が広くお客さんも多かった。

 

SEとともに1人ずつ現れたメンバーはセンターで丁寧なお辞儀をし自分の位置につく。この時点で今日の大トリは彼らでないとダメだったなと思った。

 

「クソコロナ、色んなイベント中止にしやがって」

ボーカル、智則さんが言った。怒りというよりは音楽やライブへの愛だった。主催者への感謝を述べたあとドラム、ナナカさんのカウントから曲が始まる。

 

 

ザ・スランバーズは、とにかくバランスが良い。

見た感じもベース、瑞樹さんが左利きだから\/ギターとベースのネックがこんな感じで、良い、伝わる?

 

彼らの創る音楽は、まあわかりやすく言っちゃうと渋い、かなり渋い、このようなジャンルの音楽は、若い世代がやっていると「あえて」って感じがしちゃうのに彼らにそんな事は一切思わない、集まるべき4人が集まり、体から自然と滲み出た音楽がこれだったのだろう、どこまでも音楽とバンドが好きな事がしっかり分かる。

 

「さらば、あこがれ」サビを口ずさめて嬉しかった。

 

ボーカル、智則さんの声はなんて心地いいんだろう。というか、人生何周目?バツ2?みたいな落ち着きがある。(これは捉えようによっちゃあ悪口だな笑)

ステージではないところで話してやっと同世代だと実感できて安心する。彼はすごい。さすが奥田民生スピリット。彼の書く歌詞は日々抱えているどこにも吐き出せないモヤモヤをドラマに変えてくれる。スカッとして気持ちがいい。素直なんだと思う。

 

ギター、京悟くん(本名より先にぶーちゃんというあだ名で脳に登録されているので恥ずかしいけどここでは京悟くんと呼ぼうかな!)

ギターソロがかっこいいのは当たり前、それは置いといて、アクセントとしての曲への溶け込み方、音の作り方、めちゃくちゃ良い。スランバーズの曲は1度全部を聴いてから京悟くんのギターの音だけを聴きにもう一周したくなる、噛めば噛むほど系の味がする。たまに出ちゃう笑顔がキュートね!

 

ベース、瑞樹さん、私は彼のリズムの取り方の虜だ......決めの部分でネックを少し下げる瞬間や肩の動きを見ているとこっちの体も低音に揺れる。ベースは音を支えるなんて言い方をするけど、支えるというよりかはみんなを持ち上げている。なんかお父さんのような感じがするね(これは適当に言いました)

 

ドラム、ナナカさん、一発一発のシンバルが力強くて憧れる。あんな風にドラムが叩けたらと少し嫉妬する。メンバー間でアイコンタクトをするバンドを見ると好きになっちゃうのだけど、彼女のアイコンタクトは単なる"確認"ではないような気がした。もっと深いところまで通じているんだなと、計り知れないパワーを感じた。あとハイハットの上にちっちゃいタンバリンがついているドラムセットは無条件に好きです。結果、好きです。ドラムが彼女でよかった。

 

今日の会場はステージを上から見下ろす形だったのだけど、前に立っている3人がドラムを囲む状態で演奏する瞬間があまりにもかっこよくて、スランバーズ最終形態、最強が出来上がっていた。あの瞬間待ち受けにしたいな。

 

最後の曲、ミュージシャンとして折り合いをつけるため新曲を持ってきたという彼らに救われたのは他でもない、クソコロナのせいで大変な思いをしているライブハウスと主催者だ。愛で始まり愛で終わる。

会場に着いた時「歌詞書けたで!」と京悟くんに言っていた智則さんを見ていて期待の膨らんだ朝完成したばかりだという新曲は、膨らんだ期待を見事に針で刺してぶち割ってくれた。

 

ライブが終わって自然と「次のライブ楽しみだなー」なんて思って、また観に行くことを本能が決めつけていた。

 

ザ・スランバーズ、ファンです。これからも応援しています。

 

 

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諦め

10代が終わるのに1時間切りました

 

ブログ書くつもり全くなかったんだけど一応書いとこ

 

焦ってた、いい一日にしないとダメだと焦ってたらそうでもなかったっぽい

今日も明日も、10代最後の日も20代最初の日も、宇宙くらいとおーくから見たらあんま境目なかった

 

普通に眠くてていうか明日バイト入れちゃったから寝ないとダメだから0時過ぎるまで起きとくのももういいかってなってる、家に私しかいないし

 

なにしても深いこと考えちゃいそうだからずっとりゅうちぇるYouTube見てる

 

お得意のいい感じの意味わかんない哲学文章でも書きたかったけどなんも思いつかないや

20歳になってもたぶんお得意のいい感じの意味わかんない哲学文章は書くし、嫌でも

 

みなさんありがとうございました。

 

10代じゃないあたしもよろしくお願いします。