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特別な感情が、なくなってしまった
無理やり夜遊びをするようになり
無理やりタバコを吸い
無理やりお酒を飲み
無理やりそれを自慢した
無理やり楽しいと思い込んだ
それこそが19歳だ
そうでなきゃいけないんだ19歳は、と
人との関わりを嫌った
それは無理やりでもできなかった
自分で決めた全ての行動は、どこか別の誰かに操作されてるかのように思う感覚が強くなった
この感覚は全て自分ではない
なり損なった誰かの理想を押し付けられているだけ
酔うことができなかった
アルコールにも夢にも現実にも
あまりにもリアルだけが残った
でもそれは自分ではなくて
かっこいいと思える自分は持続しなかった
なんにもなれなかった
それこそが、19歳なんだろうか
映画をよく観る、映画が生活の邪魔をしてきている
映画のようじゃなきゃ許されないような、生きている意味がないような、そんな思いにさせられた
なにかに執着しないと立っていられない
ツイッターで流れる文字は全て吸収した、他人が勝手に垂れ流した文字と思考は鎧となって私に纏い、なかなか剥がせない
文字に勝つのは文字だ、少し前は、勝てていた
ずっと世の中だけが悪いと思っていた
そうでもなかった
世の中は面白いことの方が多かった
だからわたしはそっち側に行きたくて、
受け取るものが多すぎて、溢れた
溢れたものをかき集めることはできず床に転がって腐っていった
受け取ってばかりで、もう受け取ることもできないが、渡せない、何も人に渡すことができない
そんな人ばっかりなんだろうな案外、ただわたしはすごく狭い世界で生きているから、情けなくなる
でも、受け取りたい、としっかり思って受け取るものが、たまにある
(だからこそなにも渡せない自分に嫌気がさすループなんだけど)
こんなわたしに、少しずつ、わたしが受け取りやすいところに置いてくれる人がいる、すごく嬉しい
気づかなくていいことに気づく
気づいたものを気づかないふりする
19歳は、わたしだ