23:03

 

 

 

特別な感情が、なくなってしまった

 

 

 

無理やり夜遊びをするようになり

無理やりタバコを吸い

無理やりお酒を飲み

無理やりそれを自慢した

無理やり楽しいと思い込んだ

それこそが19歳だ

そうでなきゃいけないんだ19歳は、と

 

人との関わりを嫌った

それは無理やりでもできなかった

 

自分で決めた全ての行動は、どこか別の誰かに操作されてるかのように思う感覚が強くなった

この感覚は全て自分ではない

なり損なった誰かの理想を押し付けられているだけ

 

酔うことができなかった

アルコールにも夢にも現実にも

あまりにもリアルだけが残った

でもそれは自分ではなくて

 

かっこいいと思える自分は持続しなかった

なんにもなれなかった

 

それこそが、19歳なんだろうか

 

映画をよく観る、映画が生活の邪魔をしてきている

映画のようじゃなきゃ許されないような、生きている意味がないような、そんな思いにさせられた

 

なにかに執着しないと立っていられない

ツイッターで流れる文字は全て吸収した、他人が勝手に垂れ流した文字と思考は鎧となって私に纏い、なかなか剥がせない

 

文字に勝つのは文字だ、少し前は、勝てていた

 

ずっと世の中だけが悪いと思っていた

そうでもなかった

世の中は面白いことの方が多かった

だからわたしはそっち側に行きたくて、

受け取るものが多すぎて、溢れた

溢れたものをかき集めることはできず床に転がって腐っていった

受け取ってばかりで、もう受け取ることもできないが、渡せない、何も人に渡すことができない

 

そんな人ばっかりなんだろうな案外、ただわたしはすごく狭い世界で生きているから、情けなくなる

 

でも、受け取りたい、としっかり思って受け取るものが、たまにある

(だからこそなにも渡せない自分に嫌気がさすループなんだけど)

 

こんなわたしに、少しずつ、わたしが受け取りやすいところに置いてくれる人がいる、すごく嬉しい

 

気づかなくていいことに気づく

気づいたものを気づかないふりする

 

19歳は、わたしだ